筆者は芝浦アイランドの中でも賃貸専門のマンション、エアタワーに住んでいます。
タワーマンションで調べると、よく「後悔した」と言う記事を見かけますが、タワマンに住んで後悔するケースは、よく見るとそのほとんどが分譲で購入している場合なんじゃないかと思います。
月々の家賃がそれなりにかかることを考えると、タワマンを購入するのは、一見コスパが良さそうに見えます。
でも、それなりにリスクも高いですよね。
筆者はタワマンの魅力を謳歌するなら賃貸の方がいいんじゃないかと思っている派。その理由をまとめました!
分譲タワマンのデメリット
管理費、修繕費が高額!
タワーマンションで後悔するケースとして一番に挙げられるのは、高額な管理費・修繕費ではないでしょうか。
共用施設も多く、高層ゆえに工事の際の修繕費も通常のマンションの比較にならないほど高いタワーマンション。
ジムやプール、託児所など、共用施設が充実するほど維持費も高くなりますし、使う人だけ払うという訳にもいきません。
たいして使わない共用施設のために高額の管理費、維持費を払っていて不満…という声をよく聞きます。
販売時には、購入しやすく見せるためあえて低めの価格が提示されており、実際購入したら徐々に高くなる!なんてこともあるようです。
また、修繕するにもマンション管理組合の同意が必要だったりと一筋縄ではいきません。
購入と言っても買ったら終わり!ではなく、ずっとお金がかかり続けるものでもあるんですよね。
高値で売れるとは限らない
まだタワーマンション自体、市場に出回って20年ほど。
数が少ないうちは高値で売れることも多かったそうですが、これだけ増えた今、今後どうなるかは分かりません。
タワマンが高く売れるかどうかは、不動産のプロですら懐疑的な意見をよく目にします。
築年数が浅いうちはまだしも、経年劣化して築何十年となったときに、元が取れるだけの価値を持っているかどうかは分かりません。
最初から投資目的で売れるマンションを購入し、すぐに売るような場合は利益が出ることもありそうですが、しばらく住むつもりであれば、価値は下がる可能性も高いのではないかと思います。
老後もタワマンに住みたいとは限らない
長期的に住むのであれば、分譲は賃貸と比べてコストメリットが出ることが多いです。
ただ、4500万円の物件を購入(金利1.09%、頭金500万円、初期費350万円、35年ローン)するのと、家賃18万円を払い続ける(更新料1ヶ月分、初期費用54万円)ことを比較すると、
コストに差が出るのは支払いを終える60歳になってから。それまでは支払う額は大差がありません。
しかし老後、70歳や80歳になった時に、その分だけ劣化したタワーマンションに住み続けたいと思うものでしょうか。
筆者はやや自信がなく、終の住処をそれほど早く決めてしまわなくてもいいのではないか…と思ってしまいます。
賃貸タワマンで良かったこと
一方、賃貸で良かったことです。
家賃は高いけど余計な管理費はかからない
賃貸なら、余計な管理費や修繕費をかけずに、充実した共用施設が使えます。
実際、今払っている家賃は家賃のみで、特に管理費なども払っていないので、使える施設が多い分、家賃のコスパは悪くない印象です。
賃貸は設備がしょぼい?
よく聞くのは、分譲に比べて賃貸は設備がしょぼい…というもの。
芝浦アイランドの賃貸マンションは、賃貸としてはかなり高いグレードで作られており、設備も内装も分譲に負けず劣らずなんじゃないかと思っています。
壁が薄いとか設備がしょぼいと感じることはありません。むしろ分譲低層マンションの筆者の実家よりも立派なくらいです。
ディスポーザーや食器洗い機、床暖房がついていないのはやや物足りないですが、同じタワーでもプレミアムタイプの住戸なら付いていたりするので、結局はマンションと部屋選び次第なのかなと。
分譲賃貸という選択肢もありますし、一概に賃貸=しょぼい、とも言えないんじゃないかと思います。
ライフステージに合わせて住み替えられる
今のタワーマンションはとても気に入っていますが、一生住み続けたいと言うよりは、収入が増えたらもう少し広い部屋や高層の部屋に引っ越したいと思っています。
今の職場や働き方、ライフスタイルにはタワーマンションが合っていて、とても便利だなと感じています。
窓からの綺麗な夜景は外出自粛でも開放感がありますし、虫や騒音、人目にも悩まされません。
都心で会社まで徒歩通勤、毎日帰宅時はラグジュアリーなエントランスに癒され、ラウンジで気分転換し、困ったらコンシェルジュが助けてくれ、スーパーや病院直結の利便性も高いです。
(タワマンのメリットはこちらにもまとめました:タワマンって実際どうなの?住んでみてわかったタワーマンションのメリット、デメリット)
ただ、今後のことは分かりませんし、もっと他に住みたいタイプの家や地域が出てくるかもしれません。
早々に一生の買い物をして同じ部屋に定住するよりは、
その時の自分のライフステージや収入、得たいライフスタイルに合わせて、その時々で一番理想の部屋を探した方が、生活や人生の満足度は高いのではないかと思っています。
賃貸はお金が貯まらない?
賃貸だと、家賃で支払った分が資産として残るわけではないので、確かにそこはもったいないなと感じることもあります。
ただ、今は世帯収入に対して家賃が占める割合はそれほど高くないので、余裕がある資金は全部投資に回しています。
無理をした物件を買って、住宅ローンのプレッシャーに追われるよりも、最低限の家賃で十分に満足できる場所に住んで、余剰資金を投資に回しつつ、余裕がでたら住み替えをする。逆に余裕が無くなったら安い部屋に引っ越せばいい。
そんなスタイルの方が筆者的には気楽だなと感じました。
もちろん価値観は人それぞれですし、筆者も一生住みたいような部屋を見つけたら気が変わるかもしれませんが、
賃貸タワマンでも十分満足できるという一つの例として参考になれば幸いです!
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