愛育病院出産レポ!個室、食事、母乳指導、気になる費用など

▶︎出産・育児

2022年6月に東京港区の愛育病院で出産しました!

愛育病院を選んだのは、家から徒歩10分以内という近さに加え、

総合周産期母子医療センターでもあり、ハイリスク妊娠に対する医療、高度な新生児医療等を担っているというのが決め手でした。

実際高齢出産に加え、緊急帝王切開となってしまい少し大変な出産だったため、愛育病院で良かったと思います。

また、スパルタと言われる母乳指導を乗り越えたことも、退院後の自信となりました。

実際入院してどうだったか、部屋の様子や食事、費用などをレポートします。

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愛育病院出産入院レポ

筆者は明け方に陣痛が来て、陣痛が10分間隔になったのを確認して、事前に聞いていたナースステーションの番号に電話を掛けました。

名前や陣痛がいつ頃からか、陣痛間隔など色々質問されましたが、意図的に時間を掛けているのかな?と感じるほどゆっくりした対応。

陣痛の程度を見るためかもしれませんが、痛みで喋るのもやっとな筆者はとても焦りました。笑

初産ということもあり、時間がかかると予想されたのでしょう。

最初電話した時は、陣痛間隔が10分になったばかりなので、数時間様子を見るように、という指示でした。

が、1時間もせずに5分間隔になり、正気で立っていられないほどの痛みとなったため、再度電話しました。

必死の思いで今から向かっていいか、と確認しましたが、この時もゆったりとした対応がとても歯痒かったです。

病院到着後、LDR室で待機中、1時間経たないうちに胎児の心肺が落ちて緊急帝王切開となったので、すぐに病院に行って本当に良かったと思いました。

数時間待っていたら母子ともに危なかったはず…。

LDR室

胎児が急変した時は、モニターが鳴り大勢のスタッフが駆け込んで、すぐに帝王切開手術の対応をしてくれたので、母子ともに無事ですみました。

こういう時、いざというときに対応できる設備が整った病院で良かったと感じました。

夫はLDR室には立ち会っていましたが、帝王切開手術となったため手術中は立ち会えませんでした。

ただ生まれてすぐ、眠っている筆者より先に、赤ちゃんには面会できたようです。

筆者が赤ちゃんと面会を果たしたのは、手術室に入って3時間後、病室に入った後でした。

手術後で麻酔もあり動けませんでしたが、部屋まで赤ちゃんを運んでくれ、抱っこして初乳を飲ませることができました。

帝王切開の入院スケジュール。毎日お世話してるとあっという間です。

愛育病院の大部屋と個室の違い

大部屋(追加料金なし)と個室(部屋ランクごとに費用追加)があり

出産後、空き状況により選べるようになっています。予約はできません。

個室の種類と料金はこちら。

個室料金

部屋(室数) 室料(1日 *) 設備
特室 (4室) 70,000円 洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫、ソファ
 個室 (15室) 35,000円 洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫
個室 (2室) 25,000円 洗面台、トイレ、TV、冷蔵庫
個室 (13室) 20,000円 洗面台、TV、冷蔵庫

出産直後に部屋の希望を聞かれます。

筆者は帝王切開手術で眠っていたため夫に相談があったようです。

個室の空きがなく、特室しか空いていないとのことだったので、空くまでは大部屋で、空き次第35,000円の個室に入ることになりました。

25,000円の個室は数が少ないため、実際は20,000円の個室か35,000円の個室の2択でした。

なお、特室は途中で部屋のダウングレードができますが、他の個室は途中で変えることができません。

迷いましたが、帝王切開手術で歩くのが辛かったこともあり、シャワーとトイレが部屋にある35,000円の個室で良かったと思いました。

トイレがない20,000円の個室を使った人は、トイレの度に新生児室に赤ちゃんを預けて行くのが大変で煩わしかったと言っていました。

大部屋の内装

定員は4名。棚にテレビと授乳クッションが狭そうに置かれています。

カーテンと収納棚で仕切られており、同室の人の顔を見る機会はあまりありませんでしたが、声や音ははっきり聞こえました。

モニターや点滴などもあったせいかとても窮屈で、トランクで行きましたが荷物を広げるスペースはありませんでした。

コロナ対策もあって、大部屋の入口は終日開けっぱなしになっており、落ち着く空間とは言い難かったです。

電話や面会の時は新生児室の隣のデイルームに移動する必要があるようでした。

部屋の入り口のすぐ外にトイレがあるのは便利です。

あまり面会の予定がない場合や、周りの人や赤ちゃんの声が気にならないのであれば、大部屋が一番リーズナブル(追加料金がかからない)です。

35,000円の個室

角部屋だったためか窓も広く、開放感がありました。

部屋にはリクライニング式のベッドのほか、洗面台、クローゼット、ソファ、椅子、テレビがあり、円座クッションや授乳クッションもあります。

シャワールームにトイレとシャワーがあります。シャワーの水圧が細かくて術後の傷に少し痛かったです。

好きなだけ荷物を広げたり、気を遣わずテレビ電話したり、好きな時にトイレやシャワーに行けるのはとても快適。

ただ日中も頻繁に助産師さんや看護師さん、配膳の人などが出入りするため、ゆっくり寝れる時間はそれほど多くありませんでした。

コロナ対策で面会は夫の1名しか許可されていませんでしたが、自由に面会に来てもらえるのも個室の良いところです。

新生児室まで少し遠かったので、シャワーと売店に行く時以外はあまり立ち寄りませんでした。

帝王切開など術後歩き回るのが少し大変で、かつ入院が長くなる方は、少し高いですができれば個室の利用をお勧めします。

フロア

筆者の個室は7階にありました。

7階のフロアには大部屋といくつかの個室のほか、スタッフのいるナースステーション、

授乳や搾乳、体重測定をしたり、粉ミルクがもらえたり赤ちゃんを預けたりができる新生児室

自販機のあるデイルームがあります。

新生児室は夜になるとたくさんの新生児が預けられ、多い日は20名ほどの泣き声で騒然となっていました。

8階には特室と一部の個室があり、長期滞在の方が多いようです。

有料のコインランドリーもあり、ナースステーションで声を掛け、鍵を開けてもらえば使うことができます。

噂によると7階の助産師さんは若い人が多く、8階の方がベテラン揃いなんだとか。

8階のことはわかりませんが、確かに7階は若い助産師さんが多かった印象です。

売店

8階に売店と食堂があり、アイスやデザート、お弁当、ベビー用品など一通りのものが売っています。

食事が味気なかったため、売店でアイスを買うのが毎日の楽しみでした。

ベビー用品は少し割高なので、間に合えばAmazonなどで注文した方がコスパは良いかもしれません。

愛育病院の食事

帝王切開だったので当日と翌日は流動食、その後普通の入院食に切り替わりました。


手術当日の流動食と翌日の軟菜食

豪華な食事を売りにしている産院もあるようですが、豪華さはあまりなく、栄養バランスの取れた給食のような食事です。

朝ごはんは8時。大体パンと牛乳、サラダ、フルーツ。

昼ごはんは12時。蕎麦やグラタン、ピラフなどに小さなスイーツがつきます。

晩ごはんは18時頃。おかず、汁物、小鉢、ご飯、フルーツ。

週2回ほど、プラス1500円で特別食に変更できます。

特別食。うなぎの小ささに驚いたけど 味は美味しかったです。笑

愛育病院の母乳指導と母子同室

愛育病院では基本、出産後は母子同室で母乳育児推奨のため入院中はなかなかハードです。

帝王切開手術でも例外ではありませんでした。

3時間おきに授乳のため、手術当日は赤ちゃんを部屋まで連れてきてもらえます。

手術翌日から母子同室が始まり、24時間赤ちゃんと一緒の生活となりました。

ただ、1週間赤ちゃんと一緒の生活を実践することで退院後の生活リズムを掴むことができましたので、初産の自分にとっては良かったと思います。

完全母乳にするか、ミルクをOKにするかも方針を伝えればそれに沿って進めてくれます。

筆者は母乳を頑張りたいと伝えていたため、極力ミルクは足さず、授乳のたびに助産師さんを呼んで見てもらいました。

寝る暇もなく頻回授乳を繰り返すことで、微量ながらも母乳も少しずつ増え、多少はコツを掴んだ状態で退院できたと思います。

ちなみにどうしても寝れない時、疲れた時などは新生児室で預かってもらえるのでずっと休めないわけではありません。

(ただ3時間以上預けようとするとやや断られそうな空気を感じます。少し寝過ごしたら部屋まで赤ちゃんを連れて起こしに来てくれました。。)

毎時間の授乳やミルク量を記録して助産師さんにみてもらいます。最初は母乳量が足りず、後半は睡眠を取るため夜中だけミルクを足しました。

愛育病院の出産祝い

産後翌日になんと出産お祝いとしてミキハウスの可愛いベビー用品をいただきました。

短肌着、コンビ肌着、靴、ベスト、帽子、ベビーローションとベビーオイルが入っています。

購入したら数万円相当らしいのでかなり豪華なプレゼントです。

そのほか、退院時にオムツやサプリのサンプルもいただきました。

入院時より荷物が増えるのでそこだけ注意です。

愛育病院の出産費用は?明細を公開!

出産費用については都内かつブランド産院ということもあり高い方だと思います。

帝王切開手術で保険適用され、かつ麻酔分娩を使用しなくて済みましたが、今回の出産費用は総額で100万円を超えました。

分娩介助料 540,000円
新生児管理保育料 185,000円
個室料金 245,000円
その他(特別食など) 9,500円
一部負担金等 93,655円
妊婦負担額合計 1,073,155円

直接支払い制度が使えるので、ここから出産育児一時金(42万円)と入院申込金20万円を引いた額(上記の例だと45万円ほど)を退院日に窓口で支払います。

が、筆者は健保から一時金(9万円)と、帝王切開のため高額医療補償(6.5万円ほどでした)などが出るため

健保の限度額適用認定証を取り寄せる必要があり、資料が揃ってから後日窓口精算となりました。

窓口ではクレジットカード払いも可能です。

港区からも最大31万円の助成があり(ただ、健保からの一時金と高額医療補償分は引かれます)

帝王切開のため入院保険も14万円ほどおりましたので、最終的な自己負担額は20万円ほどになりました。

なお、個室を使わず、普通分娩の場合で大体80万円弱、和痛分娩の場合はさらにプラス20万円〜が通常料金。

今政府で議論されている出産育児一時金が多少増額されたくらいでは、都内の大病院の出産費用はまかないきれないですね。

愛育病院の出産の感想

病院は新しくて大きくてきれいでホテルのようですし、医療設備が整っているおかげで無事出産できて感謝しています。

大きいが故に、主治医制ではなく毎回医師が変わったり、たまにスタッフ同士の情報共有がうまくいってなかったり、必要な説明が抜けていたりと、一人一人にきめ細やかな対応は難しいだろうなと思う場面もありました。

大勢スタッフがいるので若い人からベテランまで、いろんなタイプの人がいますが、それも仕方ないかなと思います。

でも、総じてスタッフの方はみんな親切でした。

また出産することがあっても、愛育病院にお世話になると思います。

上記の情報は20226月時点のものです。内容は変わることもありますのでご了承ください。

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