港区の電動キックボードシェア「movicle(モビクル)」、使い方や乗り心地、道交法上の注意は?

芝浦・芝浦アイランド

今、手軽な交通手段として注目されている電動キックボードとシェアリングサービス。

電動キックボードのシェアリングサービスの一つが、東京・港区で電動キックボードシェアサービスを展開する「movicle(モビクル)です

芝浦のロッテリア脇にポートがあり、ずっと気になっていたので使ってみました!

movicleの事前準備

事前にアプリをインストール。

住所、クレジットカード情報、免許証(表裏)の登録が必要です。

原付扱いなので、免許は普通免許が必要になります。

免許証は申請から承認まで時間がかかるため、使う当日ではなく事前にやっておいた方が良さそう。

使おうとしたその日は使えなくて、翌日には承認されていました。

アプリのダウンロードはこちらから。

インストール後、クーポン画面から招待コード「 xsEeY3HkRGAM 」入れていただければ30分100円で利用できますのでぜひ。

movicleホームページ

Google PLAY  App Store

movicleの利用方法、料金

使い方は、アプリをインストールして登録も済ませた後、キックボードの画面にあるQRコードを読み取るだけ。

アプリの画面で使う時間を10分ごとのスタンダードプランか、一時間プランから選び、車体の電源を入れて利用開始です。

支払いは返却時に、使った金額に応じて事前に登録したクレカに課金されます。

一時間1000円なので、シェアサイクルよりややお高めですね。

月額500円で利用料金が少しお得になる月額会員もあるようです。


https://movicle.jp/

万が一の補償内容はプランによって以下のようになっています。

https://movicle.jp/

カゴの中にはヘルメット(必須)が入っており、本体とつながるコードを外すと使用可能になります。

返却時はコードを再度付けると返却完了に。

カゴに荷物を入れて、ジップで蓋をしておけるのも便利!カゴの搭載量は2kgとなっています。

各パーツはこんな感じ。

movicleの電動キックボードに乗った感想

二輪なので最初はバランスが取りにくく怖かったです。

アクセルはブレーキの奥にある電源ボタン横のバーを手前に引くのですが

力加減によってかなり加速してしまうのと、ブレーキとの使い分けが最初は慣れませんでした。

でも安全なところで数分も練習すればすぐに慣れて楽しくなってきます。

立って乗るだけなので服装も気にしなくて良いし、電動で漕ぐ必要もないため自転車よりも楽ちんです。

かなり馬力があるのでかなりの登り坂も減速せずスイスイでした。加速もスムーズ。

慣れてくるととても楽しい!

今日はランチに出かけただけでしたがもうちょっと遠出してみたくなりました。

むしろ欲しいくらいです。笑

電動キックボードの法改正の内容とmovicleの注意点

電動キックボードは従来「原動機付自転車、または自動二輪」扱いです。

そのため公道を走るには、車体が保安条件を満たすこと、ナンバープレートをつけるなどいくつかの手続きが必要となります。

原付と同じ扱いになるので、免許の携帯やヘルメットの着用も義務

公道も走れるのは車道だけで、歩道走行は禁止されています。

しかし、2021年4月8日に「電動キックボードに係る産業競争力強化法に基づく特例措置」が通達されて

電動キックボードの普及のために道交法上の規制が緩和されました。

ただ、movicleは規制緩和の対象外なので注意が必要です。

 

欧州やアジアの一部の都市では、既に交通渋滞や大気汚染の緩和のための政策として、電動キックボードのシェアリングサービスが推し進められていて

先進国のなかで電動キックボードが認められていないのは日本とイギリスだけだったそう。

今までの道交法上の扱いのままだと普及が難しいため、今回の規制緩和によって普及実験がさらに進められることになり、以下の新しい扱いが認められるようになりました。

●運転時のヘルメット着用は任意
●普通自転車専用通行帯の走行を認める
●自転車道の走行を認める
●「一方通行、ただし自転車を除く」となっている道路で自転車同様に双方走行(いわゆる「逆走」)を認める

ただ、上記を満たすのは「産業競争力強化法の規定に基づき認定を受けた4つの事業者から貸し渡されていて、規定された区域内の道路を通行している電動キックボード(特例電動キックボード)」のみ。

特例措置が認められた事業者と地域は以下です。

サービス名 対象地域
LUUP 大阪市、品川区、渋谷区、新宿区、世田谷区、港区、目黒区
mobby 福岡市
ema 藤沢市、柏市、渋谷区、世田谷区、豊岡市
長谷川工業 大阪市、千葉市

対象区域外での公道走行は交通違反になってしまいます。

また厳密には対象区域内でも、「交通の著しく頻繁な道路」(甲州街道、環七や国道246号線、新御堂筋など)は特例措置が適用されず、禁止道路に差し掛かるとアラートが鳴るようになっています。

また、道交法上原付扱いだったものが小型特殊自動車扱いとなるため、最高時速や免許も変わります。

原付だと最高速度は時速30kmと決められていますが、特例電動キックボードの最高速度は時速15kmに制限されます

時速15kmでしか車道を走れないのはやや不便で、かつ車道では危険も伴うかもしれません。

さらに原付では3車線以上の道路で原則義務付けられている二段階右折も、小型特殊自動車扱いである電動キックボードでは逆に禁止。

ちなみに普通免許を持っている人は原付も小型特殊も運転できるため電動キックボードも運転できますが

原付免許しか持っていない人は電動キックボードは運転できず、別途小型特殊免許の取得が必要となるそうです。

 

今回の「movicle」は上の4つの事業社に入っていませんので、「movicle」の電動キックボードは、法律上は「原動機付自転車、または自動二輪」扱いのまま。

利用にあたってはヘルメットが必要ですのでご注意ください。

逆に言うと上記の道交法の制限を受けず、制限時速も交通ルールも原付と同じです。

法定速度は時速30kmとなり、他社の特例電動キックボードの時速15kmよりもスピードが出せるのはメリットです。

movicleってどんなサービス?

movicleを運営するのはCurious VehicleというIT系の会社。ビッグデータ分析や機械学習などを得意とするエンジニア集団です。

移動から新たな価値を作り出すため、2020年3月から港区芝浦で電動キックボードのシェアリングサービスの開発を進めています。

他にも様々な電動キックボードのシェアリングサービスがありますが、movicleの特徴は600Wのパワフル出力

普通自動車免許で乗れる原付の出力上限ギリギリとなっており、LUUPなど他社の出力350Wと比較してもかなりパワフルです。

原付扱いなので、他社の電動キックボードが時速15キロ制限なのに対し、時速30キロまで出すことができます。

さらにフロントにディスクブレーキ、リヤにドラムブレーキという小型バイクによくある構成を採用しており、原付と同じくらいの性能を持つため、走行に安心感があります。

実際に本体原価も、一般的に流通している電動キックボードの2倍近いんだとか。

芝浦付近でポートはどこにある?

今回お借りしたのがこちらのロッテリア田町芝浦店横のポートで、芝浦アイランド住民はここが一番近そうです。

他にも港区に8カ所。随時増えていくと思われます。

第3マキノビル 1F 駐車場入り口 :東京都港区芝浦1-8-1(Google マップ
ビル1F、ロッテリア横:東京都港区芝浦3-12-1(Google マップ
電巧社 ヘッドオフィス:東京都港区芝2-10-4(Google マップ
電巧社 芝浦サテライトオフィス:東京都港区海岸3-9-20(Google マップ
港南東運ビルステーション:東京都港区港南3-4(Google マップ
東京タワー:東京都港区芝公園4-2-8(Google マップ
高輪3丁目ポート:東京都港高輪3-4-4(Google マップ
変なホテル東京 浜松町ポート:東京都港区浜松町1-24−11(Google マップ

これからもどんどん普及していきそうで楽しみですね。

コロナ以降、混んでいる公共交通手段の利用はなるべく避けたいし、電動スクーターならタクシーよりもお手軽。

近場のお出かけからちょっとした移動まで、幅広く活躍しそうです。

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