田町駅前にできたばかりの無料PCR検査所に行ってみたら
なんと「コロナ陽性」となってしまいました。
ワクチン3回目を接種して2週間、妊婦ということもあり会食などもせず気をつけていたにも関わらず、です。
その後は軽症だったこともあり、10日間の自宅療養へ。
無料検査と陽性後の流れ、港区の妊婦の自宅療養事情についてまとめました。
無料PCR検査所って?
田町駅芝浦口の、以前麻布ラーメンがあった場所に、2022年2月19日から無料PCR検査所がオープンしました。
ちょうど風邪症状を感じていたこともあり、念のためと思い受けてみることに。
本来はWebで予約が必要ですが、オープン初日で人もいなかったため、飛び込みで入れました。
なお、既に発熱症状がある人は、発熱外来を受ける必要があり、無料PCRは受けることができませんのでご注意ください。
田町駅だとムスブ田町にある「クリニックフォア田町」にも無料PCRと、発熱外来、有料PCR(証明書が必要な方や急ぎの方向け)があります。
PCR検査はパーテーションで仕切られたブースの中で唾液をケースに採取し、簡単なアンケートに答えて提出するのみです。
結果は翌日中にショートメール(SMS)かメールで届くとのこと。
いつ結果が来るかとソワソワして1日過ごしましたが、結局届いたのは翌日の深夜23時半でした。
届いたメッセージはこちらです。
実は検査時点では熱はありませんでしたが、PCR検査を受けた翌日に38度の発熱がありましたので
これはコロナなのではないか…と少し覚悟もしていました。
PCR検査で陽性後の流れ
陽性判定のメッセージの案内に従って、以下のような流れでした。
発熱相談センターに電話
東京都発熱相談センター(03-5320-4592)に電話しました。
深夜0時をすぎていたためか、すぐにつながり女性が応答。
症状や年齢、基礎疾患、ワクチン接種有無などを聞かれたのち、妊婦も受けられる発熱外来の診療所3箇所を案内されました。
混み合うことが予想されるため、朝一でかけることをお勧めされました。
なお、発熱外来では医師の診断のもと、必要と判断されればPCR検査を受けることができ、その費用は無償となります。(別途診察料はかかります)。
自分から「PCR検査を受けたい」と言うと有料になってしまうのでご注意くださいとのことでした。
翌日朝一で診療所に電話し予約、診察へ
田町駅前にある新田町ビル診療所が一番近かったため予約しました。
診察できる時間が限られているとのことでしたが、妊婦ということで懸念もあり少し早めの時間にしてもらえました。
着いたら電話し、中にいる患者さんが外に出るまで外で待機します。
自分以外の患者はいない状態で入室しました。
医師による診察とPCR検査
医師の診察の上、改めてPCR検査を受けました。
今度は鼻の粘膜から取るタイプのPCR検査で、その場で陽性が確認されました。
Cが検査が有効であることを示す線、Tが陽性を示す線とのこと。
診察では発熱等の症状の確認と、体温と血中酸素濃度を測ったのみ。
平熱で血中酸素濃度も異常はありませんでした。
院内でひどくなった時のために、妊婦も飲める鼻炎用のアレグラと
解熱剤(カロナール)、うがい薬等を処方してもらいました。
病院から保健所へ連絡、保健所からのSMS
陽性者は病院から保健所へ連絡し、保健所に登録されます。
システムに登録されたのか、「厚生省コロナ感染者等状況把握・管理システム(HER-SYS)」のURLと
登録用のIDがショートメール(SMS)で届きました。
保健所から電話で連絡があるのかと思っていたのですが、来たのはこちらのシステムのショートメールと
調査のための基本事項の登録のお願いのみでした。
ただ診療所のお医者さんが気を遣ってくれて、保健所の代わりに時々健康状態の確認の連絡をくれたので安心できました。
基本事項を登録すると、サポート窓口などの情報が表示されます。
港区の保健所のホームページを確認すると、オミクロン感染拡大のため症状のない人や軽症者は原則自宅療養となり、自身で健康観察をしてくださいとのことでした。
今は軽症者も多くかなりの感染者がいますので、電話確認は手が回っていないのでしょう。
回復した場合は発症から10日間で、検査なしで療養解除になるそうです。
無症状の濃厚接触者は最終接触の翌日から7日間です。
会社と関係者に連絡
会社には陽性判定を受けた翌朝に連絡し、当日は有給にしてもらいました。
上司と人事部を通して、先週一緒に打ち合わせをしたメンバーの体調を確認。幸い、他に症状が出ている人はいませんでした。
なお、以前は行われていた濃厚接触者の特定も、陽性者の急増に伴い今は行われていないようで
港区の保健所のホームページには、会社の方で判断して対応して下さいと書かれてありました。
(詳細)企業等に対する新型コロナウイルス感染症のみなと保健所の調査について(PDF)
濃厚接触者の基準は以下の通りです。
※ 濃厚接触者となる条件
①マスクを着用していない②15 分以上の会話③1 メートル以内の距離 ①〜③のすべてに該当する人。
※ 濃厚接触者となる例 昼食や夕食を一緒に食べた。職場でマスクをする習慣がない。など
職場でマスクを外して会話することはないので、該当者なしという判断になりました。
しばらく自宅療養となるため、予定していた打ち合わせや外出のリスケ、引き継ぎなどに追われました。
なお、翌日以降はリモートワークで勤務ができました。
自宅で感染対策
夫は濃厚接触者になりますが、幸い無症状だったため、部屋を分け筆者は寝室に隔離しました。
また、食事の支度などは全て夫に任せ、最低限のトイレとお風呂以外は部屋から出ないように。
お風呂は最後に入る、定期的に換気や消毒をするなどして、なんとか感染することなく自宅療養期間を終えました。
自宅療養時に受けられる食料支援の内容
東京都では、東京都に在住で、新型コロナウイルス感染症にり患し、自宅療養される方を対象に、配食及びパルスオキシメーターの貸与を実施しています。
外出できなくなってしまったため、配食支援を受けてみることにしました。
東京都の自宅療養者サポートセンター(うちさぽ東京)から電話またはWebでお申し込みできます。
電話はすぐ繋がり、症状が出た日と住所、名前、電話番号などの確認をされました。
配送は「置き配」となるため、事前に配達員からの電話に出る必要があるそうです。
3回連絡がつかなかった場合は、自動的にキャンセル扱いとなるとのことでした。
3〜4日かかると言われたのですが、翌日には発送してもらえたようで、翌々日の午後には到着しました。
こんな感じでダンボール3箱届きます。
体調が悪化した場合の判断基準や連絡先などが書かれた冊子が入っていました。
飲料は水が2リットルペットボトル6本に、ポカリスエット、DAKARA、コーヒー、栄養ドリンクなど。
主食はパスタ一袋にご飯10食分、カップうどん・そばが4個、おかゆなど。
そのほか、カレー4袋、味噌汁、海藻サラダ、スープ、ゼリー、缶詰、丼の具、パスタソース、カロリーメイトなど様々な食料が入っていました。
一人7日分です。十分な量があり、これで無料なのはとてもありがたいです。
妊婦でコロナ陽性になったらどうする?
筆者は幸い軽症で、保健所の連絡もありませんでしたが、それでも妊婦ということもあり、診療所の方で気にかけていただき、何度か体調確認の連絡をいただきました。
愛育病院に問い合わせしてもらい、入院のベッドの空きはあるとのことだったので、万が一重症化した場合は、産院の方で対応していただけそうでした。
重症化を判断する際に必要なのが、血中酸素濃度になります。
自宅療養期間中は血中酸素濃度と体温、体調を「厚生省コロナ感染者等状況把握・管理システム(HER-SYS)」に記録していましたが
少し酸素濃度が下がると診療所から確認の連絡がありました。
95%より下がってくると、酸素濃度が薄いので、お腹の赤ちゃんにも影響が出る可能性がありますし
大事を取って入院という判断になることもあります。
いざという時のためにパルスオキシメーターを事前に備えておいて良かったと思いました。
なお、持っていない場合は、東京都の自宅療養者サポートセンター(うちさぽ東京)で借りることができます。
ただ、連絡してから到着するまで数日かかるので、自宅に備えておいた方が安心かもしれません。
筆者が使用しているのは低価格なこちらのタイプ。
ワクチン三回接種しても感染する?
筆者は感染する2週間前に3回目のモデルナワクチンを接種しました。(1回目、2回目もモデルナです)
厚労省のサイトによると、3回目接種の2〜4週間後の発症予防効果は60〜75%とのこと。
英国健康安全保障庁(UKHSA)の報告(2022年2月3日時点)によると、ファイザー社及びモデルナ社のワクチンのオミクロン株に対する発症予防効果はデルタ株より低く、2回目接種から2~4週間後は65~70%であったところ、20週間後には10%程度に低下することが示されています。ここで、追加接種することにより、その2~4週間後には発症予防効果が60~75%程度に高まり、一時的に効果が回復することが示唆されています。
完全に発症を予防するわけではないんですね。
ただ、以下のように重症化するリスクはだいぶ下がっているようです。
オミクロン株に対する入院予防効果については、ワクチンの種類毎に解析はなされていないものの、UKHSAの報告によると、2回目接種後25週目以降では44%であったところ、追加接種後2~4週目は92%、5~9週目は88%、10週目以降では83%に回復していることが確認されています。また、65歳以上の人における、オミクロン株に対する入院予防効果は、追加接種後2~9週で94%、10週以降で89%であったことが報告されており、発症予防効果に比べると、その効果は比較的保たれていると考えられます。米国においても、オミクロン株流行期におけるmRNAワクチンの入院予防効果は、2回目接種後14~179日で81%、180日以降で57%、追加接種後14日以降で90%であったと報告されています。
妊娠後期以降、コロナウィルスで肺炎になった場合の重症化リスクは上がると言われていますので
重症化しなかったのは、早めにワクチンを打っておいて良かったと言えるかもしれません。
症状としては、熱は1日で下がり、いつもの鼻風邪という感じで、わざわざ検査を受けなければ、感染していたとは気づかなかったかもしれません。
気づかず出かけてしまう人がいてもおかしくないかもしれませんね。
今、感染リスクはそこら中にあることを改めて実感しました。
皆様もくれぐれも気をつけてくださいね!
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