天王洲で開催中の「バンクシーって誰?展」に行ってきました。
世界中に分散するバンクシーのストリート・アートですが、なかなかその実物を見る機会はありません。
でもこの美術展に1歩入ると、そこにはバンクシーのある風景が!
活動の3大地域と言われるヨーロッパ、アメリカ、中東の街並みと作品が映画のセットのように再現され
海外旅行気分やアトラクション気分が味わえる、体験型の美術展。
さらに全作品撮影OK!
展示作品の情報や混雑状況、チケット、場所などを解説します。
「バンクシーって誰?展」会場情報、期間・料金・混雑状況
場所は天王洲アイル駅から徒歩5分ほどにある寺田倉庫のミュージアムです。
大きなピンクの看板が出ているので、遠目にもわかりやすいと思います。
展示名 | バンクシーって誰? 展 |
会期 | 2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日) |
営業時間 |
11:00〜20:00 (金・土・祝前日は21:00まで) |
料金 |
<平日> 一般2,000円 大学・高校生1,800円 中学・小学生1,300円
<土日祝(日時指定)> 一般2,200円 大学・高校生2,000円 中学・小学生1,500円 ※混雑緩和のため、土日祝は
①11:00~15:00、②15:00~20:00(金、土、祝前日は21:00まで)の2部制の日時指定。 ※未就学児は無料。 ※学生券をご利用の場合、入場の際にチケットと併せて学生証の提示が必要。 ※障害者手帳をご提示の方は本人及び介護者1名無料。(確認できるものを持参) ※前売り券の販売は8/20に終了しています。 |
場所 |
〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-4 |
チケット購入は日テレゼロチケ、イープラス、ローソンチケット、ぴあ、バンクシー展オンラインチケット、セブンチケットなど。
オンラインで購入できますが、事前にコンビニでの発券が必要ですので注意。
展覧会アンバサダー中村倫也さんがガイドを務める音声ガイドもチケットが必要で600円です。
こちらも事前購入の場合はコンビニで発券が必要。
ただ、こちらは当日会場でも現金で購入することができました。
土日は二部制となっているので、①11:00~15:00の後半、14時頃に入場しました。
指定時間の頭の方は混むそうなので、ずらして入場がお勧めです。
検温で並んではいましたが、大した待ち時間もなく、スムーズに入れました。
バンクシーって誰?展の見どころ イギリス編
Aachoo!!
会場はバンクシーの故郷、イギリスのブリストルからロンドンの街並みからスタート。
まるで坂道に立ったように錯覚しますが、作品自体が傾いているんです。
スカーフをかぶったおばあさんが盛大なくしゃみをしているこの作品タイトルは「Aachoo!!」。
日本語でハックション!という意味です。
2020年に発表された作品で、COVID-19でマスクを着用しないことへのユーモアのある警告と解釈されています。
バンクシーの故郷、ブリストル郊外のトッターダウンにあるベイル・ストリートにある、半戸建て住宅の壁に描かれました。
坂を水平にして見ると、おばさんがくしゃみで家を倒しているように見えるんだとか。
Spy Booth
トレンチコートにサングラス姿の3人組が電話ボックスを取り囲んで盗聴中。
2014年、イギリス・チェルトナム市の諜報機関GCHQ近くに出現し、国家の監視活動を批判したと考えられています。
街並みや近くのダストボックスに到るまで、細やかな再現がすごい。
I LOVE LONDON ROBBO
ロンドンの街角。ネズミが持つ看板にはI LOVE LONDON ROBBOの文字が。
元々は「LONDON Doesn’t work 」(ロンドン機能せず)という文字が入っていましたが
メッセージ部分だけ、バンクシーのライバルであり、同じく覆面ストリート・アーティストとして活躍していた「キング・ロボ(King Robbo)」によって上書きされました。
ロンドンのグラフィティのパイオニアであったロボの作品を
バンクシーが半分覆うように上書きしたことから始まった2人の「グラフィティ戦争」は
2009年から1年以上続き、テレビ局がドキュメンタリー番組を制作するなど話題になりましたが
2011年4月、ロボがロンドンの路上で頭に重傷を負った状態で発見されたことで終焉を迎え
ロボは昏睡状態のまま、2014年7月31日に45歳という若さで亡くなったそうです。
Girl with a Pierced Eardrum
2014年ブリストルのレコーディングスタジオの壁面に描かれた「鼓膜の破れた少女」。
フェルメールの名作、「真珠の耳飾りの少女」の耳飾りを黄色い警報機で表現しています。
さらに2020年4月22日、この作品に医療用マスクが書き加えられているのが見つかりました。
バンクシーがマスクをかけたのかどうかは未だ不明だそうです。
Whitewashing Lascaux
2008年、ロンドンのウォータールー駅近くのトンネル内で行った「The Cans Festival」で描いた作品。
合法的に描かれた展示用の作品にも関わらず、とうの昔に誰かに消されてしまい、今は見ることができません。
Les Miserables
ロンドンのフランス大使館前の建物に描かれた、「レ・ミゼラブル」のポスターのパロディ壁画。
催眠ガスの煙に包まれて泣くコゼットは、フランス、カレーの難民キャンプで催眠ガスが使われたことへの抗議として描かれました。
催眠ガスの使用を仏警察は否定したものの、QRコードにアクセスすると、証拠としての実際の映像が見られます。
グラフィティにもQRコードが付く時代なんですね。
さて、ロンドンの次はニューヨーク編に続きますが
長くなってきたのでまた追記します!
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